いーかげん、スキー場の「コース外」「ゲレンデ外」の定義をハッキリする必要があると思う
栂池高原スキー場での遭難事故の記事。
「滑走禁止区域」を滑走して雪崩に巻き込まれて亡くなったとの事。
で、1番目の記事には
- スキー場のゲレンデ外側の山林
- 山頂からコースを外れて林の中を滑走
- ゲレンデ外での滑走禁止を呼びかけていた
2番目に記事には
- コース外の山林
3番目の記事には
- 滑走禁止区域になっている林の中
と、様々な表現がされてたりします。
で、気になるのが「コース外」や「ゲレンデ外」って表現。
ゲレンデスキーヤーな自分もあまり意識してませんでしたが、非常にあいまいな表現で、「コース外」や「ゲレンデ外」と言う単語が、「スキー場の管理区域外」と「スキー場の管理区域内の滑走禁止区域」のどちらを指すのかハッキリしないんですよね。
一昔前なら「山スキー」とか言われてた自然の山中を滑る「バックカントリー」を行う人が多くなってきまして、それに伴いこの手の報道を目にする機会が増えていると思います。
ただ、この手の報道では上記の単語の意味のあいまいさのため、準備万端にも関わらず起きてしまったバックカントリー中での遭難なのか?スキー場の管理区域内の滑走禁止区域にロープをくぐって突っ込んだ馬鹿野郎の遭難なのか?区別出来ないんですよね。
下記の「とくダネ!」の特集内容にすげぇ違和感を感じたし
んで、下記の羽根田 治氏のコラムを読んで「コース外」のあいまいさにハッとした訳です。
あと、最近は普通の人間は行かない「山岳」と言う場所での救助活動に税金を使われてる事への風当たりが強いのもあるのかな?と思ったりもします。
また、下記の記事のもある通り、肝心のスキー場側も案内が統制されてなくて、うむーって感じだし・・・。
これが「コース外滑走」にブチ切れて「野沢温泉村スキー場安全条例」を定めてるスキー場にしては仕事が雑なんじゃないかな?
それに「野沢温泉村スキー場安全条例」に書かれている具体的な"スキー場区域"が公式サイトのゲレンデマップに何も記載されていないのも片手落ちな気がする。
なので、野沢温泉は自身の索道(リフトやゴンドラ)を使われてのバックカントリーを否定してるのかなぁ?と思える・・・。
(バックカントリー時にスキー場の索道を「交通手段」としている事も事態をややこしくしているんだろーなぁ)
そー思うと、白馬八方尾根スキー場は公式サイトの「エリアルール」で管理区域・立入禁止区域・滑走禁止区域を明確化&説明してて尊敬する。
コレを定めて維持するのは大変な苦労や覚悟を伴っていると思うんだけど、定めた側も雪山を滑る事が好きなんだなぁって印象を受ける。
ちなみに登山口がスキー場最上部のみに設定されているのは、登山口以外から外にトラック(滑走跡)を残すと勘違いした人が突っ込んでしまうからだそーな。
って事で、滑走スタイルが多様化している今こそ各区域の意味なんかも含めてスキー場はもちろん雪上滑走スポーツ業界全体で啓蒙活動を積極的に行う必要があるんじゃないのかな?
と、バックカントリーしたくても腕も知識も無く指をくわえて白く輝いている雪山の山頂を眺めてるゲレンデスキーヤーは思うわけです。
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